Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 179 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

真夜中の笹野新三郎の門を叩きました。

「何だ平次、夜の明けるのを待ち兼ねるほどの大事があるのか」

吟味与力筆頭、若くて俊敏な笹野新三郎は、この自慢の岡っ引に叩き起されて、大した不平らしい顔もせずに起きて来ました。

「旦那、どうも謀叛の匂いがします」

「何?」

「これを召上がって御鑑定なすって下さいまし。一色道庵はこの丸薬と同じ物を作れと言われ、林の中の大名の下屋敷の離屋に十日も留められたそうでございます」

「フーム」

「本田蓼白と伊東参龍の見分けた成分は、松の甘皮と胡麻と甘草で。一色道庵はその上人参と苡仁を見つけたそうですが、もう二味あるはずだと言います。道庵は、たぶん田螺を干して粉末にしたのと、毒草鳥兜か鳥頭だろうと申しますが、それを打ち明けると殺されるから、家へ帰って研究すると言って、首尾よく送り還されたそうでございます」

平次の話は、ことごとに新三郎を驚かしました。

「平次、それが本当なら、大変な事になるぞ」、

「ヘエ――」

「お前は知るまいが、これは陣中の兵糧丸、一に避穀丸とも兵利丸ともいう秘薬だ」

「ヘエ――」

「兵家、忍術家は皆知っているはずだ。遠きは義経の兵糧丸、楠氏の兵利丸、竹中半兵衛の兵糧丸など言うものがある。