Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 179 caractères · 280 écrans
九
放っておくなら、三河屋へ呶鳴り込んで、嘉兵衛旦那にみんな言いつけるといった剣幕です。脅かすつもりで突出した匕首が、お今の逆上た頸筋を縫って、あの始末でございました」
こうべらべらと白状してしまいました。が、
「お三輪を殺したのは誰だ」
と突っ込むと、
「それはいっこう知りません。あっしでない事は確かで――」
三河屋の聟になる気でいた専次が、お三輪を殺すはずのないことはあまりにも明らかです。
「よしよし、それで大抵判った。ところでもう一つ訊くが、あの晩、御神酒所なんかには行かなかったはずだな」
「ヘエ――」
「縁台へ腰を掛けた覚えもあるまい」
「…………」
「文吉がお前を庇ったんだ、――文吉には何か恩でも被せたことがあるのか」
「いえ、ろくに顔も知りません」
「よしよし」
平次は一人で呑み込むと、専次を奉行所仮牢に送って、もういちど神田へ引返しました。
九
その足ですぐ、平次は一丁目の駄菓子屋に踏込んで文吉を縛り、さらに三河屋の離室へ行って七平を挙げてしまいました。
「親分、これはどうしたことでございます」
おどろき呆れる文吉へ、
「野郎、黙って歩けッ、お前のような太い奴はないぞ、そんなひどい事をして知れずに済むものか、神様も仏様も見放したんだ、覚悟するがいい」