Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 179 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

六

「爺さん、上方から来なすったんだね」

「ヘエ、左様でございます。気を付けるつもりでも、なかなか江戸言葉が使えません」

「そんな事を気にする奴があるものか。上方言葉で押っ通した方が、かえって愛嬌になるだろう。――ところで、家の者はこれっきりかい」

「いえ、外に、これの兄がございます。人見知りで滅多に人前へは顔を出しませんが、器用な男で、つまらない細工物をしてお小遣を稼いでおります。――菊治、ちょいと出て来て、親分に御挨拶するんだよ」

「おい」

花色の暖簾の奥から、ノソリと出て来たのは、二十五六の青白い男、眼鼻立もよくて、芸人らしい感じのする垢抜けのした顔ですが、身体を見ると太った腹に、節高な二本の手と、恐ろしく長い足がニュッと延びたところは、何となく蜘蛛を思わせる恰好です。

「神田の銭形の親分さんだ」と親仁。

「入らっしゃいまし、毎度有難う存じます」

言葉少なく挨拶する様子は、恰好には似ず、不思議に穏やかで、人柄なところがあります。

六

大工の辰五郎は、その晩仮牢に入れられましたが、それっきり何を調べるともなく日が経ちました。

友次郎はひどく気を揉んで、綱吉に怨みを持ちそうな人間――と言ったところで、少しでも水茶屋のお常に気がありそうな男を、片っ端から挙げて来て洗い出しましたが、これは少なくない数で、およそ、芝愛宕下界隈