Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 179 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

七

水は今日入れ換えたばかり、碧玉のごとく澄んで、蝋燭の光に底まで読めます。その中をお村の裸体は、重りを引入れられて、ユラユラと沈んで行きます。

お村は必死と身をもがきますが、何の甲斐もありません。海藻をかき乱したような黒髪の、水肌を慕うように揺めく中に、白い顔が恐怖と苦悩に歪んで、二つの眼ばかりが、星のごとく輝きます。

くねくねともがく身体、それに絡まる緋縮緬、水に射す灯を受けて、なんという恐ろしい見物でしょう。

「へッ、へッ、いくら海女が商売でも、こう半刻も置かれちゃ叶わねえだろう」

乾からび切った笑いが、またヘラヘラと小屋の天井に響いて四方へ鬼気を撒き散らします。

七

そこへ平次が飛込みました。半狂人のようになった百松を取って投げると、着物を脱ぐ間もなく飛込みましたが、お村を助け上げると間もなく、上から、百松が手当り次第、棒、箱、小道具を投げつけます。

「えッ、何をする」

と言ったが、手の付けようがありません。幸いそこへ、ガラッ八、利助を始め、藤六も清次も駆け付け、百松を取って押えて、水の中から平次とお村を引上げました。

平次は元より無事、お村も水には馴れておりますから、幸いまだ命には別状ありません。