Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 179 caractères · 280 écrans
それに刀が見つかりません」
「で――?」
「三輪の親分は相手にしませんよ」
「ところで、先刻頼んだ事は解ったか」
平次は題目を変えました。
「たいてい解ったつもりです。藤兵衛は上屋敷から帰った晩から、自害する日まで、一歩も外へ出なかったそうです」
「フーム」
「石津様と大垣様の外には、人も手紙も来なかったし、使い屋を頼んだこともないそうです」
「有難い、それで解った」
「何が解ったんで? 親分」
「絵図面を手に入れたのは、隠密でも何でもないと解ったのさ」
「ヘエ――」
「馬鹿だな、八、あんな詰らねえ事に感心しやがって、手前が感心なんかするから、俺まで釣られて、とんでもない方へ行くじゃないか」
「ヘエ――」
何を叱られているか、ガラッ八には一向見当もつかぬ様子です。
「隠密の仕業なら藤兵衛から真物の絵図面を受取ったはずだ。ところが藤兵衛は外へも出ず、人にも逢わない」
「…………」
「隠密なら、御用人の大垣さんへ、あんな底を割った結び文などを投り込むはずはない」
「…………」
「隠密なら、太吉へあんな大金をやるはずもなく、――太吉を殺すはずもない。太吉を手先に使ったものなら、この先ももう少し使うはずだ」