Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(四)城の絵図面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 179 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

四

歩くにも音を立てず、話するにも声をひそめ、流し眼でなければ、決して物を見ないといった質の人間ですが、こんな人間は、上からの重しを取去られたら、案外権力と我意を振うのかも解りません。

あとは下女と下男と小僧だけ、店の仕事は、貸金の取立て、証文の書換え、地所家作の差配、地代家賃の取立て、といった雑務で、五千両の運転には、四、五人の手がどうしても入用だったのです。

四

隠居の勘兵衛は、ガラッ八の見届けた通り、床の中で絞殺されております。これは枯木のような老人ですから、目ざといのにとがめられさえしなければ、年寄りにも女にも殺せないことはありません。

勘太郎少年は納戸で後ろから突き殺されております。

五千両の紛失と、隠居の葬式の行悩みで、家中の者が逆上ている間に、誰かの手が、この少年を後ろから一と突きにやったのでしょう。得物は脇差で、納戸の中には唐草模様の大風呂敷が、鮮血にひたされて落ちているきり、何の証拠も手掛りもありません。

「子供は何にも言わなかったか」

平次は、少し落着いた主人の勘五郎に訊ねました。

「見付けた時は、まだ息がありました。誰がこんな事をしたと訊くと、――お化け、お化け――と言うだけで、何にも解りません」