Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

じっと聞きすましたものである。「どっちみちうっちゃって置かれない、そうだ!」というと飛びあがり、陣幕の中へ駈け込んだ。

引き出したのはスペイン製の野砲、ガラガラと東北へ押し向けた。

「さあ来てみろ、防いでみせる! 十発も放したらみな殺しだ!」

月光にギラギラ輝くのは、上向いた野砲の筒口である。槓桿にかけた天草の手が、かすかにかすかにふるえるのは、強敵と睨んだがためだろう? だが何にも聞こえないではないか!

いやさすがは時行である。その聴覚には狂いがなかった。

ここは天草の陣営から、半里離れた峠道、今一隊の異風行列が、二挺の駕籠を前後に包み、十本のたいまつで道を照らし、粛々として歩いて来た。そのかずおよそ一百人、だが扮装は別々である。儒者風の者、鷹匠風の者、卜笙者風の者、僧体の者、神主風の者、鍛冶風の者、瓦工、陶工、人相見、石工、仏工、医師風の者、しかしいずれも一様に、天狗の面をかぶっている。ある者は槍を持ち、ある者は弓を持ち、ある者は鉄砲をかついでいる。豪奢を極めた駕籠である。その一挺は女駕籠。と行く手に森があった。行列がそこへさしかかった時、駕籠の中から声がした。