Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「うむ、ここか。おうっ、若いの」
「なんです。人の部屋へ」
「てめえだろう。町の入口で、親方さまの立て札を、叩き割った野郎というのは」
「知りませんね、そんなことは」
「嘘をつけ。見ていた者が大勢あるんだ。大それた真似をするからにゃ、たしかに、任原関取の向うに立って、勝負を挑むつもりだろうな」
「へへへへ」
「何を笑う。やいっ、そいつを確かめに来たんだよ。相撲名は何というんだ。その日になって、どろんをきめ込もうとしても、そうはさせねえ。俺たちの眼が光っているんだぞ」
「もし、お弟子衆――」と、番頭はそばから言った。
「なにか、お間違えじゃありませんか。どう見たって、こんな小柄なただの若造、そして旅商人風情の男が、あの任原親方の、小指にもさわれたもんじゃございますまい」
「ウム、そういえば、そうも見えるな。……おやもう一人、隅で蒲団をかぶっている奴がいるじゃあねえか」
「おうっ、引っ剥いでみろ」
と、ほかの一人が、飛びかかって、夜具をめくッた。
「……?」
李逵は、ぬうっと、顔を上げて、坐り直した。黒奴特有な油光りのしている皮膚に、ギョロと、眼が白く、唇は厚くて赤い。
燕青との約束で、彼は口をきかなかった。