Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

さア、これをいう通りに斬ってみろ」

いよいよ、かさにかかって吠えかかった。

「おおさ。性根をすえて見るがいい」

楊志は左の手に、それを受けた。そして晃々たる宝刀の刃に向って、掌の髪の毛を、ふッと静かな息で吹き起すと、

「あら、見事……」

見物たちは一瞬に、うつつを抜かした。――見れば楊志の息にかかった髪の毛は、あたかも宝刀の精に吸いついてゆくように、彼の掌を離れるや飛毛の舞を描きながら、ハラリ、ハラリ、みな二つに斬れて落ちるのだった。

眼をすえていた毛無シ虎は、

「うるせえや、見物人めら。まだまだ、おれの負けじゃアねえ。第三には、人を斬っても、刃の肌に血の痕を残さねえと、吐ざいたはずだ。さあ浪人、証拠を見せろ」

「見せてやる。犬を曳いてこい」

「犬をどうするッてんだ?」

「いわれなく、人は斬れぬ」

「たいがい、そういうだろうと思った。騙り者の逃げ口上はきまっていらア。出来ねえなら出来ねえと、ご見物に向って謝罪れ」

「おぬしに刀は売らぬのだ。まアこのくらいで勘弁せい」

「いや、ならぬ」と毛無シ虎は、楊志の手頸をムズとつかんで、

「――この刀は、おれが買う。買主との約束どおり、人間を斬っても血の曇りを残さぬといった証を立てろ」