Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「――当村の名主晁氏のお名は、久しく耳にするのみで、御見は今が初めてだが、初対面の手みやげに、じつは軽少なれど、金銀十万貫に値する儲け仕事を持参いたした。なんとお受けとりたまわるまいか」

聞くと、晁蓋はつい笑いだした。

「そいつあ、北方から都へ行く生辰綱(誕生祝いの荷)じゃございませんか」

「あっ――?」

愕然と、一清道人は、相手の顔を、穴のあくほど見まもって、

「ふしぎだ。誰知るはずもないものを、どうして晁どのには、ご存知なのか」

「はははは。なにをいわっしゃる、こっちがびっくりしましたわい」

「それはまた、どうしてです」

「だって、当てずッぽうに、出たらめをいってみたまでですよ」

「いや、それこそ神感と申すもの。あなたは受けなくてはいけません。取るべきを取らずんば何とやら、しかも、密送の生辰綱は、不義の財だ、なんで、奪うに憚りがありましょうや」

こう、説き伏せんとして、一清道人がその弁をふるいかけたときだ。突如、扉を排して顔を現わした者が、いきなり彼の頭へ大喝をくらわせた。

「不敵な密談、みな聞いたぞっ」

「やっ?」

せつな、一清道人は、さッと椅子を跳び離れたが、とたんに、晁蓋とそこへ入ってきた呉用学人とが、声を合せて、哄笑していた。