Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
――すると。
彼の眼惑いに、ふと鳥影のようなものが、遠くを過ぎッた。すぐ先の、松林の蔭にである。
「あっ? うさんな男が」
楊志は不意に、そこへ向って、こう叫んだ。
謝との問答で、後味わるくきめつけられた破目も、一切のその場の感情も、この一ト声で、消し飛んだ形だった。――楊志にとっては、いい機であったのかもわからない。何を見たのか、途端に、彼の姿はぱッと迅い足を見せて、彼方の松林のうちへ隠れこんだ一個の男の影を追ッかけていた。
松と松との木の間を、野兎のごとく逃げ走ッていった男の影は見失ったが、その代りに、楊志は、思いがけない一トかたまりの旅商人の仲間に出会った。
彼らは、松林の涼やかな平地に陣どッて、桶を載せた七輛の江州車(手押し車)をあちこちに停め、老若七人、胡坐やら、寝転びやら、また木の根や車の梶に腰かけている者など、思い思いな恰好だった。そして何か戯れ口おもしろ気に、この日盛りの汗を拭きあっているものらしい。
「やッ?」
彼らは一せいに跳ね起きた。楊志の姿に、びッくりしたもののようである。
「何者だっ、きさまらは?」
馳け寄りざま、楊志が問うと、