Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「だれだい? お前さんこそ」
と、先も鸚鵡返しにいう。
「いやさ、きさまらは、どこのどいつかと訊いておるんだ」
「ふん。こちらも、お前さんはどこの馬の骨かと訊いてるんだよ。ははん……黄泥岡によく出ると聞いたがその悪者か」
「ふざけるな。きさまらこそ、それではないのか」
「えらい者ンに買いかぶられたなあ。あいにくこっちは、若いのや老いぼれやらの、しがない小商人だ。ところで、お前さんの方は?」
「わしもじつは開封の商人だ。胡北で仕入れた毛皮などの商品を、強力に担わせて、都へ行く途中だが、この附近は物騒と聞いて来た折も折、いま松林の蔭から、へんな男が、うさんな眼つきで、わし達を窺っていたので、さてはと、追ッかけて来たわけだが」
「はははは」
「アハハハハ」
七人は、どよめき笑って、
「そいつア、とんだ鼬ごッこだ。こっちも、ここで涼ンでると北の方の麓から物凄い野郎ばかりが十六、七人も、何か担いでやってくるというわけさ。さあ大変だ、黄泥岡の名物がおいでなすッたぜと、胆を冷やして、仲間の一人が、まず様子を探りにいったわけだ。……ところがよ、どうも、悪者でもなさそうだというんで、なアンだとばかり、涼み直していたわけさ」