Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
ばばは、べつにもう」
「こっちこそ、ぞッと後悔したところだ。その上、おまえまでを殺すほど狂乱はしていない。ふびんなことをした。ばば、かんべんしてくれい」
「も、もッたいない。わ、わたしさえお助け下されば。……けれど、アアどうしましょうぞい。この婆は、もう喰べてはゆかれません」
「仏への追善だ。それだけは、ひきうける。一生末生、おまえは食うに困らせぬ。……そうだ、夜が白む。はやく葬儀屋へ行って、棺桶をあつらえて来い。そして隣近所へは、急病のていにでもしておいてくれ」
「よ、よろしゅうございますとも。決して、この上ご恩人のだんなへ、ご迷惑はおかけいたしません。けれど、どうぞ万端のこと、この婆の身の行くすえは」
「ああ見てやるとも、案じるな」
「だが、だんな、もう癲動しちまって何だか物もいえません。それに、婆惜がお世話になっていることは、近所の衆も知っていること。葬儀屋まで、ご一しょに行ってはくださいませんでしょうか。助かります。この娘もまあ、あんまりわがまま育ちから、ついまアこんな……」
ぼろぼろ泣き沈むのを見ては、宋江も胸をかきむしられるようだった。で急いで、台所で手くびなどの血糊を洗い、婆を連れて、夜明けの町へ出て行った。