Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

いざご両所とも、杯を持って、仲よく並んでいただこうか」

と、彼も立って、一方の劉高へ眼くばせした。

とたんに、花栄の背後にいた給仕人たちが、やにわに彼へ組みついた。絶叫、物音、すべて一瞬のまである。閣外の官兵もザワザワと混み入って来て、たちまち花栄の体を高手小手の縄目としてしまった。

それにも怯まず、花栄はありったけな声をして周囲を睨み、そして黄信を罵った。

「なんで拙者を縛るのだ! これが公平な和解なのか!」

「おお公平なる法規のご処置だ」

「理由をいえ、理由を」

「おのれの胸にあるものを、人に糺すまでもあるまい。……だが、白々しい吠え塞ぎに、動かぬ証人を突き会わせてやろう。劉君」

と、うしろの劉高を振り向いて。

「かねて君が捕えておいた清風山の紅巾の賊を、這奴の前へ突き出しておやんなさい」

「こころえた」

劉高はすぐ閣外からべつなもう一名の縄付を引っ立てて来た。花栄は一ト目見て仰天した。つい先夜、別離を惜しんで立った宋江ではないか。――相見て、茫然たるばかりである。いうべき言葉も知らず、とはまさにこの刹那の二人の驚きといっていい。

「多言は要すまい」

黄信は、傲然として言い払う。