Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「では、軍師に何ぞ妙計がありますか」
「おう無くもない。……まず第一に、戴院長は都へ行ったことにして、蔡大臣の偽手紙を持ち帰り、蔡九を巧くあざむくことだ」
「そして?」
「蔡大臣への偽手紙にはこう書いておく。――犯人宋江なる者は、世上の童の謡言に照らしてみても、ゆゆしき国罪の張本なれば、軽々しく地方において処刑するな。途中厳重に、都へ差立てい、という偽命令で江州から外へ誘い出す」
「なるほど、その途中を待ち伏せてか。――けれど軍師、大臣蔡京の筆蹟はどうしますか。息子の蔡九が見れば、おやじの筆蹟だ、すぐ見破ッてしまいましょうが」
「案じるには及ばん。近ごろ天下に流行ッている四家の書体といえば、蘇東坡、黄魯直、米元章、蔡京の四人で、これを宋朝の四大家といっている」
「蔡京は書ではそんなに偉いのかなあ」
「まあ聞け。……ところで、わしが以前、済州の城内で少しばかり世話してやった書生がある。その蕭譲という者じつに偽筆の名人なのだ。どんな碑文だろうが軸物だろうが、ひと目見たら忘れない。四大家の書体などもそっくり書く。人呼んで、“聖手書生”とあだ名しているくらいだし、しかも刀槍を持たせれば、これまた相当に使うといったような男だ」