Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「おめえンとこへさ。この法印さんをご案内してね。……もし法印さま、こいつですよ、玉臂匠というあだ名通りな名人の金大堅は」
「これはお初に」
「ま、どんな御用かぞんじません、どうぞお寄んなすって」
と、大堅はさっそく、わが家へ連れもどって、二人から用向きを聞いてみた。――聞いてみれば、泰安州の岳廟で五岳楼が重修され、それを機に、金持の有志の手で一基の石碑が建てられるというはなし。――そして戴宗がここでも銀子五十両を即金で前においたから、大堅も眼をまろくし、それに単純な職人気質、一も二もなく、
「ようござんすとも! 東岳大帝をおまつりしてある岳廟の碑を手がけるなんざ、彫師一代のほまれだ、腕ッこき、やりやしょう」
とばかり大機嫌で引きうけた。二人ともそんな調子で、爪のあかほども、戴宗を疑ってみようともしていない。
その晩は、この路次裏の家で酒となり、明け方には三人連れの旅に立った。そして小半日も歩いたころ、戴宗は「先へ行って有志一同を迎えに出させる」という口実のもとに、姿を消してしまった。
それは、たそがれ近くのこと、道も七、八十里は歩いて、二人ともやや疲れ気味な足を引きずって行くと、突如、夕霧のうちで口笛がつんざいた。