Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

侯健のはなしには、聞くべき価値が多かった。

黄文炳の悪評はかくれもないが、その兄の黄文は、土地の人にも、

黄仏子(ほとけの黄さん)

と別名でよばれているほど、善人の聞えが高いという。

まいど、貧民には情けぶかく、孤児を養い、公共の橋を自費で架け、風害水災のたびには、身をかえりみず、財を注ぎこむなど、なにしろ、弟の悪文炳とは、ひとつ母親の腹から出たものとは思えないほどな違いだとある。

そこで、その黄仏子の弟ながら、悪文炳のことはみな、毒蜂刺と町でも呼び、男女の召使い四、五十人はいるが、一人とて、文炳を心から主人と敬っている者はないともいうのであった。

「そんなわけなんで……」と、裁縫師の侯健は、おちょぼ口をつぼめて言った。「私と薛永さんとが、ぶらりと、雇人部屋へ遊びに行った振りして、みんなを笑わせ、その晩、野菜園の木戸から同勢を引き入れれば、なあに、見かけは厳重な構えでも、あんな屋敷へ踏み込むのは、何の造作もありませんよ」

「が、兄の文の住居は」

「大路をへだてて、弟の文炳の邸宅とは、すぐの斜向いです」

「文は善根を積んでいる。そのような善人に禍いをかけてはなるまい」