Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
そして、ポンと、そとの扉を閉めるがはやいか、もときた望楼へ、息もつかずにかけあがってくる。
「ありがたい、ありがたい。これで人穴城の蛆虫どもは、間もなくいっぺんに寂滅だ。伊那丸さまも、およろこびなら、お師匠さまからも、たくさん褒めていただかれるだろう」
望楼に立って、手をふった竹童、待たせてあるクロが飛び去っては一大事と、大いそぎで、欄間から棟木へ手をかけ、棟木から屋根の上へ、よじ登ろうとすると、
「小僧、待て!」
ふいに、下からグングンと、足をひッぱる者があった。
「あ! あぶない」
「降りろ、神妙におりてこないと、きさまのからだは、この望楼からころがり落ちていくぞ」
「あ、しまった」
竹童はおどろいた。
平地とちがって、からだは七階の櫓のすてッぺんにあった。棟木へかけている五本の指が、命をつっているようなもの、ひとつ力まかせに下からひっぱられたひには、たまったものではない。
「降りろともうすに、降りてこないか」
「いま降りるよ、降りるから、手をはなしてくれ、でなくッちゃ、からだが自由にならないもの」
「ばかを申せ、はなせば、上へあがるんだろう」
足をつかんでいる者はゆだんがない。