Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 866 caractères · 318 écrans

Aozora Bunko

「八、俺にはよく解ったよ、これは自害でなきゃ鎌鼬かも知れないよ」

平次はこんな事を言うのです。

「風呂場は外から鍵が掛っていたそうですよ親分、自殺した者がそんな芸当が出来るでしょうか」

「騒ぐな八、今によく解る。とにかく、若旦那の部屋を見せて貰いましょう、――それから後で、下女の何とか言うのと、お藤さんの荷物を見せて貰いましょう」

平次は立上がると、金六と八五郎と万次郎を従えるように、若旦那の部屋――裏二階へ登りました。灯を点けてみると、なるほど格子は楽に外せて、屋根からすぐ物置の梯子に足が届きます。雪駄に付いている泥が、屋根と梯子に付いていないのが不思議と言えば唯一つの不思議ですが――

「金六兄哥――俺は若旦那の通った道を行って見てくる、兄哥は若旦那や八と一緒に、ここで待って貰いたいが――」

「いいとも――」

「少し長くなるかも知れないが心配しないように頼むぜ」

平次は言い捨てて、屋根から梯子へ、それから静かに裏庭へ降り立ちました。

四方はすっかり暗くなって、お勝手の方からは竈の灯がゆらゆらと見えるだけ、この騒ぎで、今晩は風呂も立たず、奉公人一同は、店の方に集まって小さくなっている様子です。