Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 866 caractères · 318 écrans

Aozora Bunko

これは、私と違って身体もよく、心構えも逞しく、体術武術の心得もあり、子供の頃から世間様の褒めものでしたが、親同士の話合いで、泉屋の養子になる積りでいると、その縁談が向う様の都合で破談になってからぐれ出したのでございます」

「…………」

泉屋と宗次の関係――始めて聞く暗示に、平次は何もかも読んでしまったような気になりました。

「それからは、飲む、打つ、買うの三道楽で、私が小遣をやらないと、刀を抜いて脅かし、外へ出ると、押借、強請、いかさま博奕までやるようになりました」

「…………」

「もっとも、宗次にも言い分がありました。兄弟と言っても双生児だから、どっちが兄どっちが弟と言ったところで、確かな差別のあるはずはない、親父の溜めた身上、みんなとは言わないから、せめて半分よこせ――とこう言うのでございます。まことに無理のない話で、私もツイその気になる事もありましたが、父親が生きている頃、間違っても宗次には金をやってはならぬ、それを湯水のように費い散らすだけならいいが、人様に迷惑をかけなければ納まらぬ奴だ、――小人玉を抱いて罪あり――父は武家上がりで、よくこんな六つかしい事を言っては私を教えました」