Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 866 caractères · 318 écrans
「五日前に若様――と申しても、御腹様のお銀の方御身持に信用いたしてよいものやら悪いものやら存じませんが、――とにかく、十次郎様御不慮のことがありまして、一夜のうちに御他界になったのを駿河台上屋敷の者の毒害と言い掛りをつけ、毒菓子の計略で若様を害めた下手人を出さないうちは、秘伝書と御墨付も、未来永劫この世に出る気遣いはない、と恐ろしい事を申しております」
「フーム」
「公儀の御封を受けた品や、束照公御墨付が紛失すれば、明年の御品調べを待たず、小堀家は重くて改易、軽くて減地転封は免れません。相手は市井のやくざ者、力ずくでも金ずくでも思うままにはならず、一家悉く心を痛めております。親分様御力を以て、一万二千石小堀家の危急をお救い下さるよう、お願いでございます」
「あッ、拝んじゃいけません。手をお挙げ下さい。私はたかが町方の御用聞で、巾着切や屋尻切を追い廻すのが身上で、大名方の御家騒動に、首を突っ込むような大した働きのある人間じゃございません」
平次はさすがにあわてました。早瀬という御守殿が、冷静そのもののような眼に、涙を溜めて、それを隠すように、畳の上へひれ伏したのです。