Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 866 caractères · 318 écrans
お徳の行方を跟けて、お前を嗅ぎ当て、それからここへ来て見張っていたんだ。今朝鎌倉町へ行ったのを見て、あわててここへ渡りをつけに来たのさ。一万二千石のお家の大事だから、家中三蓋総出だろう」
「大名の力でやりゃ、源太郎の家ぐらいは踏み潰せそうなものじゃありませんか、家捜しぐらいはお茶の子さいさいで」
「そんな事をしてみろ、噂は公儀へ筒抜けだ。万一お妾の持出した二た品が出なかった日にゃ、一万二千石がもろに潰れる、――それに家捜しぐらいのことじゃ、秘伝書とお墨付は捜し出せない」
「どこへ隠したのでしょう」
「それが判りゃ、何でもないがネ」
二人が鎌倉町へ着いたのは、もう夕暮近い頃でした。
「親分さん、お勘坊が逃出しましたよ」
捨吉は早くも迎えて、素晴らしい情報を知らせてくれます。
「あっ、押えて置くんだっけ、とんでもねえ手ぬかりだ。――書置きは?」
「ありますよ、金釘流で三枚半と」
「そいつは念入りだ」
平次は苦笑いしながら入って行きました。
源太郎、源助夫婦、お銀、お徳――は首を鳩めて、金釘流の判読中。
「親分さん、お勘坊がこんなものを残して逃出しましたよ」
「聞いたよ、どれどれ」