Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 866 caractères · 318 écrans

Aozora Bunko

平次は四方を見廻しました。

その眼の色を読んだものか、野次馬は掛り合いを恐れてパッと四方に散ります。

ようやく壁隣の家の親爺を捉まえて聴くと、平次とガラッ八が引揚げて間もなく、小田巻直次郎は何やら独り言を言いながら出て行ったきり、ひっそり閑として、朝まで何の物音もなかったと言うのです。

その間誰も来なかったか、念入りに訊ねましたが、親爺の答は取止めもなく、

「なにぶん、半分眠っていたことですから、ヘエ、確かなことは少しも解りません」

こう言ったところに落ちてしまいます。仁八という五十年輩の背負い呉服屋、これも独り者で、あとは猫の子の口もなかったのです。

そのうちに、小田巻直次郎の首と、白犬の胴は、大溝の中から見付けました。犬の首を一と息に切り落してあるところをみると、まんざら刀の持ちようも知らぬ者でないことだけは明らかです。

疑いは、欲の深そうな隣の親爺仁八、町内の遊び人で腕の立つと言われた権三郎、それに、小田巻直次郎の竹刀友達やら飲友達で、足繁く出入している、浪人の臼井金之輔、御家人南久馬、旗本の次男で、三津本弦吉――などに掛けられました。

「親分、大変ッ」