Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 146 725 caractères · 298 écrans
「一番臭いのとおっしゃると」
平次は膝を乗出しました。近江屋の主人の頭には、これと決めた下手人がありそうだったのです。
「娘へ手紙をくれたり、娘の後を跟け廻したりした男でございます」
「そんなのは、飯田町だけにも、十人や十五人はあるだろうという話だが――」
「でも、あの湯屋の中に居たのはたった一人でございますが――」
「誰だえ、それは」
「三助の丑松でございます」
「えッ、――あの山猿のような男が」
「山猿とおっしゃってもまだ二十六で一人者だそうでございます。娘が行くと嫌なことをするので、滅多に丁子風呂へは参りませんでしたが、昨日は内湯がなかったので、仕方なしに一人で参りました」
近江屋の主人の話を聞いているうちに、平次は急に元気づいてきました。素晴らしい獲物を見つけた猟犬のように、こうなってはもう、手綱ぐらいでは押え切れません。
「二合半坂の兄哥には済まないが、少し心当りを当ってみましょう。――八」
「ヘエ」
「聴いていたろうな」
「お復習して聞かせましょうか」
人間は少し間が抜けておりますが、記憶力は抜群で、いわゆる地獄耳と言われた八五郎です。
「お復習には及ばないが、――丑松は三年稼いでどれだけ溜めたか確かなところを捜ってみてくれ。