Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 562 caractères · 291 écrans

Aozora Bunko

平次は店先にある、伏せた桶の上に腰をおろしました。

「藁のうちから育てたんで、実の娘も同様でしたよ。死んだ娘も本当の父親と思い込んでいました」

「お神さんの方は?」

「あれは生みの母親で――連れ子ですよ」

ガラッ八の鼻は、きな臭い火元を嗅ぎ当てたように蠢きます。そうでもなければ、父親が娘の死体を他所に、店先でゴトゴトやっているはずはなかったのです。

「ところで、外面には多勢の人だかりだが、あの中に、親方の知らない顔が一人でも交っちゃいないだろうか。見て来て貰いたいが」

「ヘエ――」

「それが下手人かも知れない」

平次が独り言のように言うと、久兵衛は猛然として飛出します。

その後が見物でした。

「八、入口を見張れ。久兵衛が帰ったら合図をするんだ」

平次はそう言いながら、店の中を引っくり返すほど捜しました。風呂桶、お鉢、汲み出し、手桶、洗い鉢、盥に至るまで、本当に一陣の旋風が捲き起ったような大活躍です。

「親分、帰って来そうですよ」

とガラッ八。

「そいつは弱った。ほんの煙草一服すううち外へ引留めてくれ」

「ヘエ――」

ガラッ八が飛出すと、もう一度立上がった平次、額を押えて、グルリと店の中を見渡しました。