Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 562 caractères · 291 écrans

Aozora Bunko

「早くしようぜ。兄哥」

「心得てるよ。夜明けまでに掘り出して、裏木戸からズラかりゃいいだろう」

二人はかねて用意した道具で、骨身を惜しまず働きました。

由兵衛と平次は、息を殺してその作業を見守りました。丑刻(二時)が鳴り、寅刻(四時)が鳴ると、治助はさすがに疲れた様子ですが、外から呼んだ青髯の相棒は、労働には馴れている様子で、ほとんど疲れを知らぬ人間のように、根気よく掘り続けます。

「変なものがあるぜ、兄哥、灯を見せてくれないか」

井戸の中で、ガラクタを取りのけていた青髯が言うと、

「それよ――」

上から治助が、龕灯の灯先を向けてやりました。

「わッ」

「た、大変ッ」

龕灯を差し向けた治助も、井戸の中の青髯も、一ぺんに声をあげます。何様、容易ならぬ物を見たのでしょう。

「兄哥、一人で逃げちゃ殺生だ。――待ってくれ」

「逃げるものか、――そんなものは片付けて、その下を見るがいい」

「俺はもう御免だ。代るから、今度は兄哥が入って見てくれ」

青髯はとうとう、たまり兼ねて井戸から這い出します。

「今さらそんな気の弱い事を言っちゃ困るじゃないか。大事な品は多分その下にあるんだろう。