Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 562 caractères · 291 écrans

Aozora Bunko

平次が驚いたのも無理はありません。お小姓の治郎助というのは、武家の出だとも、役者崩れだとも言われる、名題の悪党で、海道筋を縄張に、宿から宿と荒し廻る忍びの名人だったのです。

「だらしのねえ恰好で、お目通りをして、面目次第もありません。――お小姓の治郎助が、井戸掘の真似をしたんだから、笑ってやって下さい。実は親分」

「…………」

お小姓の治郎助の白状は怪奇を極めました。駿府で捕まって、三宅島へ流されたのは四年前、そこで端なくも、五年前に贋金使いで島へ流された、元の升屋の番頭、与市と懇意になったのが、そもそもこの事件の発端でした。

それから一年ばかり経って、与市は、傷寒で死にましたが、臨終という時治郎助を枕辺に呼んで、

――江戸へ行ったら、金沢町の升屋へ入り込んで、離室の窓の前にある、古井戸を掘ってみるがいい。一間ばかり掘ると小判で三千両の金が出て来るはずだ。

――それは新鋳の通用金と、旧鋳の金を換える時、そっと用意した贋金と摺り換え、真物の小判を三千両も貯めて、井戸の底に匿したのだ。俺はもう助かる見込みはない、これを言わないと心残りがして、冥土の障りになる。