Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 562 caractères · 291 écrans

Aozora Bunko

「えッ」

「三輪の万七親分が乗出したんだ。自分の縄張内がさんざん『疾風』に荒される時は知らん顔をしていて、神田へ河岸を変えると、やって来てお島に縄を打つなんざ心得たもんで」

「つまらねえ事を言うな」

「ヘエ――」

「それより大事な仕事があるんだ、やってみるか」

「どんな事でもやっつけますぜ親分、三輪の親分の鼻を明けることならなお有難えが」

「こうだ――」

平次は何やら囁いてガラッ八を寒い闇の中へ送り出しました。

それから一刻あまり。

「おや?」

平次が気がついて立上がった時は、縁側の手洗鉢の側へ、紙包みが一つ置いてありました。開いて見ると、小判で十五両、この間から始まった、「疾風」の冥加金でしょう。これが昨夜皆川町のたから屋で奪られた、百五十両の一割です。

「チェッ」

平次は思わず舌打をしました。これでお島が「疾風」の仲間だという疑いは晴れるわけですが、平次にしては、人まで殺して奪った金の裾分けを持って来たのが忌々しかったのでしょう。

平次はそのまま八丁堀へ飛込んで行きました。吟味与力で、南の利け者、笹野新三郎の前へ出ると、例の十五両包を出して一伍一什を報告したものです。