Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Leggi みみずのたはこと (みみずのたわこと) di 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 265.437 caratteri · 530 schermate
夕立雲
其つゞきである。先生は南北戦争の逸事を話して、ある夜火光を見さえすれば敵が射撃するので、時計を見るにマッチを擦ることもならず、恰飛んで居た螢を捉えて時計にのせて時間を見た、と云う話をされた。
其れは彼が今此処に居る子供の一番小さなの位の昔であった。其後彼はデビス先生に近しくする機会を有たなかった。先生の夫人は其頃から先生よりも余程ふけて居られた。後気が変になり、帰国の船中太平洋の水屑になられたと聞いて居る。デビス先生は男らしく其苦痛に耐え、宣教師排斥が一の流行になった時代に処して、恚らず乱れず始終一貫同志社にあって日本人の為に尽し、「吾生涯即吾遺言也」との訣辞を残して、先年終に米国に逝かれた。
螢を見れば常に憶い出すデビス先生を、彼は今宵も憶い出した。
夕立雲
畑のものも、田のものも、林のものも、園のものも、虫も、牛馬も、犬猫も、人も、あらゆる生きものは皆雨を待ち焦れた。
「おしめりがなければ、街道は塵埃で歩けないようでございます」と甲州街道から毎日仕事に来るおかみが云った。
「これでおしめりさえあれば、本当に好いお盆ですがね」と内の婢もこぼして居た。