Classici giapponesi con furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Leggi みみずのたはこと (みみずのたわこと) di 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 265.437 caratteri · 530 schermate
妻君も善い顔をして居る。囲炉裏側に腰かけて渋茶の馳走になって居ると、天幕から迎いの人夫が来た。
茶を飲みながらふと見ると、壁の貼紙に、彼岸会説教、斗満寺と書いてある。斗満寺! 此処に其様なお寺があるのか。えゝありますと云う。折りからさきに馬に乗ってた子の弟が二人、本を抱えて其お寺から帰って来たので、早速案内を頼む。白樺の林の中を五六丁行くと、所謂お寺に来た。此はまた思い切って小さな粗造な熊笹葺き、手際悪く張った壁の白樺赤樺の皮は反っくりかえって居る。関翁を先頭にどや/\入ると、形ばかりの床に荒莚を敷いて、汚れた莫大小のシャツ一つ着た二十四五の毬栗頭の坊さんが、ちょこなんと座って居る。後に、細君であろ、十八九の引つめに結って筒袖の娘々した婦人が居る。土間には、西洋種の瓢形南瓜や、馬鈴薯を堆く積んである。奥の壁つきには六字名号の幅をかけ、御燈明の光ちら/\、真鍮の金具がほのかに光って居る。妙に胸が迫って来た。紙片と鉛筆を出して姓名を請うたら、斗満大谷派説教場創立係世並信常、と書いてくれた。朝露の間は子供に書を教え、それから日々夫婦で労働して居るそうだ。