Classici giapponesi con furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Leggi みみずのたはこと (みみずのたわこと) di 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 265.437 caratteri · 530 schermate
帰って家近くなると、天狗犬はデカを恐れて、最早跟いて来なかった。ピンの主人を見送って、悄然と櫟の下の径に立て居った。
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先日行衛不明で、若来たら留めて置いてくれと照会があった角谷の消息が分かった。彼は十八日の夜、大森停車場附近で鉄道自殺を遂げたのである。
彼オトナしい角谷、今年十九の彼律義な若者が――然し此驚きは、我迂濶と浅薄を証拠立てるに過ぎぬ。
角谷は十三四の年地方から出京して、其主人は親類筋に当る某書店に奉公した。美的百姓が「寄生木」を出す時、角谷は其校正を持って銀座と粕谷の間を自転車で数十回往復した。著者が校正を見る間に、彼は四歳の女児の遊び相手になったり、根が農家の出身だけに、時には鍬取りもしてくれた。ルビ振りを手伝えと云うたら、頭を掻いて尻ごみした。眉の濃い、眼の可愛い、倔強な田舎者らしい骨格をしながら色の少し蒼い、真面目な様で頓興な此十七の青年と、著者の家族は大分懇意になった。角谷は自分の巾着から女児に鼠の画本など買って来た。一度日本橋で、著者の家族三人、電車満員で困って居ると、折から自転車で来かゝった彼が見かけて、自転車を知辺の店に預け、女児を負って新橋まで来てくれた。