Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Leggi 平の将門 (たいらのまさかど) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.193 caratteri · 463 schermate

Aozora Bunko

富士山噴火

とある程、将門にとっては、致命的な暗黒を生涯に約されたものではあるが、しかし、彼の部下が、彼と共に哭き、彼の一身に、心を結束させたことは、非常なものであったろう。あらゆる犠牲と同情をあつめて、将門の傷魂をいたわり慰めたであろうことは、想像に難くない。

富士山噴火

いちど、姿をかくした三郎将頼や四郎将平たちは、叔父の良兼勢が、筑波へ帰ると、ただちにまた、豊田の焦土へ、帰って来た。

さきの敗北で、味方は半分以下にも、減っていたが、これが諸地方に聞えると、かえって、以前の数に倍するほどな人数が、山川草木まで、焼けいぶっている豊田郡へ集まって来た。

「ひとまず、石井ノ柵をひろげて、石井にたてこもろう」

石井は、豊田の隣郡で、猿島郡の内になる。

将門もやがて、ここに帰って来た。

この石井時代から、彼の性格、彼の人間観は、たしかに一変を来している。その原因が、この秋の湖上の悲劇にあることはいうまでもない。

ぽかんと、馬鹿みたいに、惚けた顔つきを、うつろにしていることがあるかと思うと、些細なことにも、激怒したり、また哄笑を発したりした。

「兄者人は、あの日から、まだすこし変ですぞ」