Classici giapponesi con furigana
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たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
Leggi 平の将門 (たいらのまさかど) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.193 caratteri · 463 schermate
帰国
やる、おれは、どうしてもやる」
帰国
純友の、こんどの上洛は、何の為だったか、わからない。彼自身も、その事は、小次郎に、何も語らなかった。
まもなく、彼は、ふたたび、南海の任地へ、帰った。
「不死人の生死が分ったら、分り次第、便りをくれ……」
それが、彼の残して行った頼みだった。
しかし小次郎の聞き探りぐらいでは、刑部省の内秘は分るはずもない。
彼は、一案を思いついた。ある日、手土産を調えて、唐突に、刑部省の獄司、犬養善嗣を、訪ねて行った。
「お見忘れで、ございましょうか……」と、小次郎は、耄碌しているようなその老典獄へ、土産を出しながらいった。
「もう、十年も前になります。私は、東国から上洛って来たばかりで、八坂の辺で、賊に出あい、その夜、賊の召捕りと一しょに、私も、この獄舎に、一晩、置かれたことがありました。その時の、田舎出の小冠者ですが」
「え。……もう十年も前にとな? ……。ふウむ、して、何といわれるの、おん許の、姓名は」
「相馬の小次郎といい、小一条の大臣へあてた叔父平国香の書状を持っていた者です」
「おう……思い出した。あのときの、小冠者でおわすか。