Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
Leggi 平の将門 (たいらのまさかど) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.193 caratteri · 463 schermate
燎原の火
これでは、うかつに、彼にむかって武力を擬したら手を焼くはずであるとも思った。郷里にいる間に、もういちど、彼の実力とその人間を――そしてまた五月四日のいきさつを、充分、調べてみる必要があると思った。
燎原の火
どうしたのか、貞盛は、いっこうに、積極的でない。
水守の六郎良正は、業をにやして、
「だめだ、都人の風に染みたやつは。ひとりの甥など、恃みにすることはない。よし、おれひとりでも、果してみせる」
と、こんどは、独力、豊田攻めを計って、ひそかに、部下に、鏃を研がせていた。
夏もすぎ、承平五年の十月二十一日である。
水守を出た千人ぢかい軽兵と騎馬隊が、豊田へ向って行った。
将門の方でも、つねに物見を配っていたので、すぐこれを知った。
「郷を焼かすな」
と、将門は、新治まで、駈け出して、陣をした。
六郎良正は、これを見て、
「叔父ごろしの将門を討て」
鼓を鳴らして、味方に、下知した。
将門は、怯むいろもなく、矢かぜの中に、一馬をたてて、
「ばかをいえ。国香をころしたのは、汝らだ。おれが手にかけて討ったのではない」
と、いい返した。
こんな場合でも、将門は、何か、自分の正しさを、大勢に、いい開きをたてたいような気もちが捨てられないのであった。