Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Leggi 平の将門 (たいらのまさかど) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.193 caratteri · 463 schermate

Aozora Bunko

騎虎

「野爪へ行け。将門殿を助けろ」

と、火の手を見て、集まって来た。

それに、もとよりこの地方も、かつては、将門の父良持の旧領であったから、大掾国香や、良正、良兼たちの多年にわたる悪行を憎んで、ひそかに将門に同情をよせていた者も少なくない。

それらの人々も、すべて、

「野爪に、合戦があるぞ」

と聞くと、破れ具足をまとったり、サビ刀を横たえたり、また、鞍もない野馬の背にまたがって、飛んで来る者も多かった。

かくて、やがて将門は、敵の屯と見た野寺をめがけていよいよ攻勢にかかったが、その時、ふと振り向いて、初めよりは当然、減っていてよい筈の人数が、かえって何倍にも殖えているので、これには将門自身が、

「おや、どうして、こんなに、おれのうしろに味方がいるのか」

と、大いに驚いたということである。

騎虎

将門が初めに挙げた火の手ではない。

嵯峨源氏のせがれ達が、将門の叔父の大掾国香や良正、良兼などに、うまく唆かされて、野爪に待ち伏せした事の――失敗から大きくなった戦火である。

五月四日という夏も初め頃の真澄の空に、ばくばくたる馬けむりや炎が立ったのを見て、坂東平野に住む、多分に原始的性格をもつ人間たちが、