Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
Leggi 平の将門 (たいらのまさかど) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.193 caratteri · 463 schermate
その騒ぎをよそに、さきの玄明と森の巫女も、また後から来た興世王と不死人も、小部屋にはいりこんで、神楽殿の伶人たちを呼びにやったり、巫女を集めて来たり、そして自分たちも、しきりに演技の扮装を凝らしている様子であった。
「よいか。そろそろ」
「よかろう。さきに出て、榊払いをやり給え。それを合図に、天楽を奏し、天女の舞楽を見せ、つづいて、森の巫女が、神降りを演る段になるのだから」
「では……」と、小部屋の帳を払って、玄明が、先に、橋廊下から、おごそかに、
「しいッ……。静まれ、ひそまれい」
と、警蹕の声を発しながら、酒席の中央に、立ち現われた。
玄明は、冠をかぶり、笏を、装束の襟にさし、両手に、榊を捧げている。面には、何か、白い粉や青隈を塗り、付け髯であろう、胸の辺まで、白髯を垂れていた。たれの眼にも、玄明とは、わからない。
「おや。何を演るのか」
「八幡の神職か」
「いや、ほんものの神主にしては、すこしおかしい。誰かの、酒興だろう。何か、戯れ事を、始めるつもりだろう」
満座の顔が、玄明の方を見た。彼は、いよいよ、しかつめらしく、何か、祝詞のような事を、いい始めた。