Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Leggi 平の将門 (たいらのまさかど) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.193 caratteri · 463 schermate

Aozora Bunko

狂疾貴族層

……いかん、いかん。穢に触れた人間を、館の屋の内の、どこに上げてもよくないぞ。それこそ、大事だ。神禰宜をよんで、穢れ払いをすますまで、土居外の、牛小屋へでも入れておけい。……そういうたのじゃ。……それをばなんぞ、爺、おろそかにも、彼方では、招き上げようとしているではないか」

「や、や。それは、しもうた」

「もう遅いわ。穢れ者を上げた所は、すぐ浄めろ。そして、童の体も、さそくに浄め払いして、水垢離をとらせい」

果ては、肩に顫えを示すほど、忠平は、癇をたてた。

この異様な怒りかたは、病的にすら見えたが、臣賀でも他の召使でも、これを、不自然な嚇怒とは、誰も見ない様子なのだ。

狂疾貴族層

なぜであろうか――というに。ひとりここの藤氏の長者ばかりでなく、禁中でも、朝臣一般のあいだでも、“触穢”といえば、おぞ毛をふるって、穢れ払いに、幾日でも、門を閉じ、衣冠を廃して、参内も休め、客を謝すという例を、誰もが知っているからである。

強烈な信仰は、半面に、極端なまでの迷信をいつか伴っていた。禁厭、祭祝、祓除、陰陽道、物忌、鬼霊、占筮など、多様な迷妄の慰安をもたなくては、生きていられない上流層の人々だった。