Classici giapponesi con furigana
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
Leggi 海上の道 (かいじょうのみち) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.344 caratteri · 353 schermate
一〇
かつては※(「くさかんむり/意」、第3水準1-91-30)苡の穀粒以外に、別にシダマと呼ばるる一種の珠が、同じように緒に通して、頸の飾りとせられたのではなかったか。八重山諸島の畜産は、牛馬とはあるけれども牛を主としていた。そうして爰にはまた与那国のンブヲー(mbwo)、鳩間島のンボーマ、新城島のンボサのごとく小さな牛の名を持った一種の貝が多く、それも或る時代には貫珠として、用いられたらしいからである。ンボーという語の起こりは牛の鳴声からであったが、それをこの貝の名にしたのは形の類似、すなわち背の円いことと斑の色どりとが、牛を思わせるような貝だったからで、もしも野路を遠く行く牛の列を、その頸飾りにたとえたのだったら、是は神口とも思われぬほどの、奇警なる空想であった。
一〇
微々たる或る一つの植物の分布存続でも、縁あってもし仔細に考察することが許されるならば、そこになお人類発展の大きな理法を、見出すことができるかもしれない、ということが私は説いてみたかったのである。最初我々の祖先が頸飾りの珠として選んだのは、それが身を粧い人の眼を悦ばしめるにもっぱらであったか、はたまた美しく照り耀くものに対する愛惜の情を、表現したいという願いに出たかは定め難いが、ともかくも土地に手近に見出さるる自然の産物に、限られていたろう