Classici giapponesi con furigana
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
Leggi 海上の道 (かいじょうのみち) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.344 caratteri · 353 schermate
三
ツシヤという名前の、貝より草の実への移行は或いはこういう風にも説明することが出来はすまいか。
三
「(ジャクソン氏の著書より)」のキャプション付きの宝貝の産地分布図
(ジャクソン氏の著書より)
是は私たちの謂う一国民俗学の問題ではないが、沖縄諸島のように頸飾りの習俗が久しく伝わり、是に宗教的関心を寄せ続けていた社会において、どうしてまたあのように手近に豊富に産出し、且つあれほどまで美しく、変化の奇をきわめているといってよい宝の貝を、わざと避けたかと思うばかり、利用の外においていたのかということが説明せられねばならぬ。或いはあまりにも豊富に過ぎ、珍とするに足りなかったからとも考える人があろうが、さまざまの木の実草の実の、もっと有りふれた物をさえ島人は珠に貫いている。察するに是は「織る者は着ず、耕す者は食わず」の古い諺のごとく、島々に分かれ住した貧しく力微なる人々に取って、みずから愛用すべくあまりにも貴重なる宝の貝であった故に、それを自分の頸飾りにすることのできぬ年月が長かったためであろう。今から顧みれば、同じ上代に属するものとも言えるであろうが、かつて金銀のいまだ冶鋳せられず、山が照り耀く石をいまだ掘り出さしめなかった期間、自然に掌上に取り上げられるものとしては、宝貝より目ざましく、あでやかなる物は他になかった