Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

「ふん、これは、たいへんなものを見つけたものだ」

先生はうなった。

これはいよいよ火星の生物どもに違いない。先生は怪物の後を追いかけることにした。

怪物たちは、いつしか隣の山の上に姿を消してしまった。山の向こうへ下りて行ったか、あるいはそのへんに、穴でもあるのではなかろうか。先生はわざと道を遠廻りして、けわしい山の傾斜をそろそろと上り始めた。先生の指先はやぶれて、血が流れ出した。

小一時間もかかって、先生はやっと山の上に上りついた。

「さあ、このへんに違いないのだが……」

先生はあたりに気をくばりながら、そっと岩かげから顔を出した。

「ほう、あった! あれだ!」

先生は、思わずおどろきの声を上げた。

何があったか? 先生の目にはいったのは、大きなドラム缶のようなものが、山の向こう側の斜面に、つっ立っているのであった。まるで小さな塔をそこに建てたような、かっこうであった。

「ああ、あれに違いない。千二君が言っていた火星のボートというのは、多分あれと同じものだろう」

何という奇妙な形をしたものであろうか。その大きな円筒は、表面がへんに焼け焦げたようになって、そうしてちかちかと、薄い光がさしていた。