Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

18 命びろい

先生は、考えた。

ごとん。ごとん。

又しても、怪音は床下から聞えて来る。

(そうだ。庭へ出て、外から床下をのぞいてみよう)

先生は、そう決心すると、さらに足音をしのばせて、そっと部屋をたち出でた。

18 命びろい

床下の怪音!

新田先生は、その怪しい音こそ、蟻田博士の秘密室の謎をとくものであろうと思った。

先生は、くらがりの庭を、足音をしのばせて、秘密室の外まわりをまわった。

(どこかに、入りこめる穴があったように思っていたが……)

先生は、その建物の床下に、空気を通じるための穴があって、そこに鉄の格子がはまっていたことを思い出したのであった。それで先生は手さぐりで建物の外をさぐってまわった。気はいらいらするが、もしも相手が生き物だったら、たいへんだと、一生けんめいに、はやる心をおさえた。

だが、一体何だろう、あの音は?

(あっ、穴だ!)

先生の手が、穴にふれた。四角い窓のようにあいていた。

(おや、鉄格子が、はまっていたはずだが、外してしまってあるじゃないか」

鉄格子は、なくなっていた。誰が外して持っていったのであろうか。

窓のところから、すうと風が出て来るのが、はっきり感じられた。