Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

64 地球よ、さようなら

そのことは、丸木艇の針路をしらべていくことによって、蟻田博士には、もうはっきり、わかっていたのである。

丸木艇が、火星に行くものとすれば、別に、こっちも、いつも操縦席についていなくともよろしい。ジャイロスコープを利用した自動操縦器に、万事をまかせておけば、大空艇は、どんどんと宇宙を走り、火星に近づいて行くのである。

なにしろ大空艇の速力が、もっと早くなるようだと、どこかで丸木艇に追いつけたのであるが、ここへ来て、丸木艇の方が、大空艇よりもすこし速度が速いことがわかった。そういうことになれば、あとは、自動操縦器にまかせて、火星へつく日をまつより外はない。

火星へは、いつになればつくのであろう。

宴会がはてたのち、千二は、新田先生と一しょに大空艇の望遠鏡に目をあてて、丸木艇の姿をうしろから、ながめていた。

「先生、丸木艇は、あいかわらず、全速力で飛んで行くようですね」

「そうだねえ。だいぶん小さくなったような気がする。丸木艇は、なかなかスピードが出るなあ」

「先生、佐々刑事はどうしたのでしょうか」

と千二は、ふと、佐々刑事のことを思い出した。

「ああ、佐々刑事か。