Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

火星人は、これにはたしかに、肝をつぶしたようである。妙な声をあげると、彼らは、へたへたとその場にへたばった。同時に、三人の体は下に落ちて行った。二人の火星人は、何だかエレベーターのようなものに乗っていたのである。そのエレベーターが、三人を乗せて下に落ちたのである。とたんに、えらい音がした。

「ふん、おどかしやがる」

佐々は、顔をしかめながら起きあがった。腰骨が折れたかと思ったくらいである。頭の中がびいんとなった。

二人の火星人はどうしたかと思って、後を見ると、二人とも気を失ったのか、長くのびている。

「こいつはしめたぞ。やっつけるのは、今のうちだ」

佐々は、ふところから捕縄を出した。刑事として、どこへでも持って行く丈夫な麻縄であった。それをすばやくとくと、二人の火星人の体を引きよせ、それを背中合わせにして、足は足、手は手、首は首という風にしばりあげてしまった。

さあ、こうしておいて、今のうちに早いところ、火星のボートにおさらばしようと思って、元の出入口まで行ったが、どうしたものか、扉がぴたりとしまっていて、あけようとしたが、あかない。

「あ、やられたかな」