Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

「いま、痛みをとめてやるから、がまんしろ」

と、丸木は、千二のかぶっている電気帽のねじを、ゆるめにかかった。

「あれっ! これは、ねじがさびている。なかなかうまく、まわらないぞ。うん、うん」

丸木は、うなりながら力いっぱい触手でもって、ねじをゆるめたのであった。ところが、あまり力を入れすぎたものだから、ねじの一つが、ぽろんともげ、こつんと音を立てて下に落ちた。

「ああっ、痛っ!」

千二が、悲鳴を上げた。

「おお、かわいそうに……」

丸木はあわてた。

千二は、もだえながら、ぱたりと下に倒れてしまった。

「しまった。千二よ、死んじゃいかんぞ」

丸木が、少年のそばへ、かけよろうとした時、この室にとりつけてあった警報のベルが、けたたましく鳴り出した。

じゃん、じゃん、じゃん、じゃん。

「おお、警報ベルだ。どうしたのかな」

丸木はびっくりして立ちすくんだ。

その時、かべにしかけてあった高声器から、大きな声で火星語が鳴り出した。

「兵団長、たいへんです。わが兵団は、ただ今大損害を受けつつあります。すぐお出でを願います」

「大損害とは、どうしたんだ。何事がはじまったのか」

「たいへんです。