Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

あの男はどうしたかしらん」

「へえ、ぼくたちの前に、火星へいっている人があるのですか。だれです、その人は……」

と、千二少年は、おどろいた。

「それはね、佐々刑事だよ。警視庁にいた元気のいい刑事さんだ」

と、新田先生は、説明した。

「ああ、あの人ですか。山梨県の山中で、火星の宇宙艇をうばって、逃げた人でしょう」

「そうだ、あの人だ。一時は、佐々刑事の無電がはいったものだが、このごろしばらく佐々刑事から、たよりをきかない。今どうしているのだろうか。おお、そうだ。この受信機で、佐々刑事の電波をさがしてみよう」

「それがいいですね」

と、千二も、さんせいした。

そこで、新田先生は、受話機を頭にかけ、受信機をはたらかせてみた。そうして、この前うけた時におぼえた波長のところへ、目盛盤をまわしてみた。

「どうですか。はいりますか」

「いや、きこえないね。このへんで、たしかにきこえたはずだが、今日は、ぴいっという、うなりの音も出ない」

新田先生は、さらに、増幅器を加えたりしたが、空間は、寝しずまったようにしずかであった。

「だめだねえ。とにかく、佐々刑事の電波は今出ていない」