Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

それを聞いて博士は、大きくうなずき、

「ふむ、いい時に、お前は、にげだしたものだ」

「そうですか。なぜです」

「いや、その地底戦車隊は、丸木の号令にしたがわなくなったのだ。そうして丸木たちを、ぐるっととりかこんで、降服せよと言った。もちろん丸木は聞かない。そこで今丸木たちは、あたまの上から砲弾の雨をくらっているところだ」

火星兵団長の丸木は、おもいがけなく地底戦車隊のためにとりかこまれ、非常にうろたえている。

彼は、陣地の小高い岡のうえに立ちあがり、いのちがけで地底戦車隊によびかけた。

「地底戦車隊の司令官はどこにいる。なぜ、おれの命令どおりしないのか。ペペ山を攻撃しろというのに、それをしないで、おれのまわりをとりまくとは、一体どういうことだ」

すると、地底戦車の一つから、高声器をつかって、司令官アグラスのこえがひびいた。

「ああ丸木兵団長――いや、あなたは、もはや兵団長でもなく、戦争大臣でもない。あなたの職はすべて、はぎとられましたぞ」

丸木は、それをきいて、ますますおどろいた。

「えっ、それはほんとうか。おれの職を、そんなにやすやすと、うばわれてたまるものか。