Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Leggi 火星兵団 (かせいへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 307.889 caratteri · 618 schermate

Aozora Bunko

やがて、先生は、しわがれた声で千二の名を呼んだ。

「おい、千二君」

「先生!」

「誰がなんと言おうとも、この先生だけは、君が悪者でないことを信じているよ」

「先生、ありがとうございます。僕は、うれしいです」

千二と新田先生とは、また強く手をにぎりあった。

「先生、聞いてください。あの丸木という怪しい人が、僕を、僕の村からこの東京まで、むりやりに連れて来たんです。そうして、あのようなひどいことをやったんです。ですが先生、僕は、あの丸木という人が、どうもただの人間でないと思うのです」

「ただの人間でないと言うと、どんな人間だと言うのかね」

「火星のスパイじゃないかと、思うのです」

「えっ、火星?」

新田先生は、いきなり火星が飛出して来たので、目をまるくした。

「火星? 火星のスパイとは、一体それは、どういうことかね」

新田先生は、目をまるくして、千二の顔をじろじろと見た。

「先生、これは、僕がいくら警視庁の人に話をしても、誰も信じてくれないことなのですが、二、三日前の夜、僕の村へ、火星の生物が、やって来たらしいんですよ」

「なに、火星の生物がやって来た。ふん、そうかね。