Classici giapponesi con furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Leggi みみずのたはこと (みみずのたわこと) di 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 265.437 caratteri · 530 schermate
其れは西郷戦争前であった。余等の仲間では、仲の好い同志遊びに往ったり来たり泊ったりしたものだ。ある時余は学校の帰りに土肥君と他の二三人を「遊びに来らし」と引張って、学校から小一里もある余の家に伴のうた。遊んで居る内日が暮れたので、皆泊ることにした。土肥君は彼鼠の様な眼を見据えて、やゝ不安な寂しそうな面地をして居たが、皆に説破されて到頭泊った。枕を並べて一寝入りしたと思うと、余等は起された。土肥君の宅から迎えの使者が来たと云うのである。土肥君はいそ/\起きて一人帰って往った。為めに余等は甚興を失ったが、子供の事だ、其まゝ寝ついた。翌日はみやげにすると云うて父が秘蔵のシャボテンの芽をかいで、一同土肥君の宅に押しかける途中、小川で水泳して、枯れてはいけぬと云うて砂の中にシャボテンの芽を仮植えしたりしたことがある。其頃の土肥君は、色は黒いが少女の様なつゝましい子であった。余は西郷戦争の翌年京都に往った。其れからかけ違って君に逢わざること三十三年。三十四年目に帝国座の舞台で丁抹の王子として君を見るのである。
興味は一幕毎に加わって行く。オフィリャは可憐であった。