Classici giapponesi con furigana
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たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
Leggi 平の将門 (たいらのまさかど) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.193 caratteri · 463 schermate
ほかに、内庭に、近衛。外門に、兵衛の各兵部があった。
滝口にも、古くから、防人とか、健児などの、諸国の壮丁が詰めていた。御所内の滝口に兵舎があるので、滝口の衛士とか、滝口の武者などという称呼が生れた。――小次郎も、ここへ来てから、滝口の小次郎と、呼ばれ出した。
暁起の点呼、午前午後の訓練や調馬など、さすがに、皇城内の兵部だけに、きびしさもきびしいし、第一、外出がやかましい。
六衛府の長官は、中納言で、衛門督であり、その下に、金吾、大夫、尉、帯刀などの諸官がいる。
「ははあ、おれを、封じ込めたな」
小次郎にも、忠平のこころは読めた。しかし小一条にいるよりは、はるかに、羽翼が伸ばされて、決して、不愉快な日々ではなかった。ただ、かなしいのは、ふたたび江口へ通う機会のなくなった事だけである。
休暇はあるが、わずか、一日に過ぎない。郷里のある者は、郷里へも帰れるが、それは三年に一度しか、賜暇されない規則である。
「今にして、やっと、わかった。小一条の大臣へ、おれの江口通いを、いいつけたのは、常平太貞盛にちがいない。……畜生、いやにおれを、目のかたきにしやがる」