Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Leggi 平の将門 (たいらのまさかど) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 232.193 caratteri · 463 schermate

Aozora Bunko

と、涙をたたえて、やや突っかかりぎみになじった。

「誤解してはこまる」と、良正は、当時のもようを、つぶさに説明して、「よせばいいのに、源護どのの大串の館があやうしと聞いて、あの御気性だ……止めるもきかずに馬を馳せ、将門めに、射られたのだ」

「射たのは、将門ですか。たしかに」

「そうだ。将門は、叔父殺しだぞよ。――宿命だな。こうなるのも」

「どうして、宿命ですか」

「考えてもみるがいい。将門が、まだ、都におるうちに、幾たびか、お許に、密書が行っていたであろうが……あれが、郷里へ無事に帰って来ては、かならず後に禍いをなすにちがいないから、何とか、手段をめぐらして、在京中に、将門を殺めてしまうように……と」

「それは、老父からもいわれていたし、たしか一、二度、あなたのお手紙にもありましたが、都のうちでは、そうやすやすと、彼を殺すような機会などはあるものではありません。……まして、将門は、左大臣家に仕えていたことですし、後には、禁門の滝口にもいて、武力では、めったに、この貞盛の手にもおえる者ではありません」

「いや、なにも、お許が、それを果さなかったことを、今さら愚痴ったり、咎めだてするわけではない。